こんにちわ、亀足隊長です。

今年は秋田県十和田大湯で信じられないような、とても痛ましいツキノワグマの災害がありましたね。
連続して4人が亡くなり、2人が重傷を負った十和利山熊襲撃事件です。
米田一彦氏の調査報告書を読む機会があったのですが、不肖小生のツキノワグマの認識を大きく変える災害でした。
今回は、熊鈴について書いてみようと思います。
熊鈴01

不肖小生は、熊鈴を鳴らして歩くことがよくあります。
昨今、熊鈴について様々な論議があるようですね。
まずは、熊鈴が騒音だという人、鳴らしてもなんとも思わない人。
これはマナーの話ですね。
人間が複数いるところには、マナーが存在します。
結局、そのマナーを「大事にする人」か「無視する人」かの問題。
不肖小生、こんな論議どうでもいいと思ってます。
また、そのマナーを「気付かせる為」という論調は、議論にも値しません。
マナーを大事にするか無視するか・・・その人次第ってことです。
不肖小生は、人のいる(みえる)ところでは熊鈴をポケットに突っ込んでミュートしています。
次に熊鈴は効果があるか、無いかの論議。
これは何の効果に対してなのでしょうか・・・
もちろん「熊よけ」としての効果なのでしょうね。
熊に会わない、遭遇しないために熊鈴を鳴らす。
これはすべての熊に対して、はっきりとした効果が証明されていないそうです。

不肖小生が熊鈴をつける目的。
それは、ツキノワグマに対して自分の存在を知らせるためにチリーンとやっています。
熊が逃げていくか、襲ってくるか・・・ そんなことは分かりません。
ただ、熊の生息域に勝手に入って楽しませていただいているんだから「お邪魔してますよ」と鳴らすわけです。
存在を知らせるだけの目的であれば、間違いなく効果はあります。
ツキノワグマは警戒心の強い動物です。
言葉遊びではありませんが、先に小生の存在を知ってもらえれば「出会いがしら」の事故は避けられます。
自分の身体が大切なのはアタリマエですが、無駄な事故が避けられれば熊も助かります。
人里に降りてきたり食害をもたらす熊ならいざ知らず、彼らの生息域にお邪魔しているので、不肖小生はこのように考えているのです。

さてさて、不肖小生が使っている熊鈴をご紹介しましょう。
この熊鈴の音色は高く澄んでいて、それでいて腰があります。
大のお気に入りの「べっぴん」なんです。
素材は真鍮製で、使い込むほどにシブイ味を醸し出す熊鈴です。
熊鈴02

ブラスワン/Kanon-ORC
¥5097-(税込・送料別)

熊鈴の音色は、きれいな高い音域のものがいいですよね。
ブラスワン社によると高音域(高周波)の鈴は、音の芯が細くなるのが常で、総じて頼りのない小さな音になってしまうそうです。
そこを試作を重ねて得た「共鳴する形状」を用い、楽器のハンドベルと同じ鋳造方法を取り入れることによって解決できた製品というのです。
実際に山で使ってみて音が小さいとは思いませんでした。
ただ単独バリでは、もうワンサイズ上の「Guardian」が欲しいところです。
熊鈴03

¥5097と熊鈴にしては、結構いいお値段・・・
ですが鈴虫と同じ音域帯(約4000Hz)という音色は、不肖小生にとって心地よく響いてくれるのです。
そして、すべての製品ひとつひとつを測定検査して出荷する「品管意識」が嬉しいです。
あ、けして激安装備ばかり使っているわけではないんですから
熊鈴04

スピーカーこちらに山で歩いているときの音を録音してみました。
実音はもうちょっと響く感じなんですが
ま、雰囲気ということで

最後になりますが冬の奥多摩でのツキノワグマ目撃情報を掲載させていただきます。
最近は、冬眠しない熊も増えてきたそうです。
不肖小生も昨シーズン、雪の高水山で唸り声に遭遇しました。
くれぐれもご用心を。ご安全にっ
ツキノワグマの冬季目撃情報(12月~3月)
(17/2/2追記)

2017年
1月2日:日陰名栗山
1月12日:檜原村白倉

2016年
1月 9日:イヨ山
2月 6日:奥の院
2月 6日:倉戸山
12月3日:惣岳山~御嶽駅の間
  〃  :黒山~権次入峠の中間付近
12月6日:日原

2015年
1月25日:鋸尾根
2月 5日:御岳山ロックガーデン
2月16日:大沢入
2月22日:御岳山のロックガーデン
2月25日:氷川渓谷登計橋付近
2月28日:上高岩山
3月25日:鍋割山

出典:奥多摩ビジターセンター