こんにちわ、亀足隊長です。
昨今の山歩きは、なかなかハイテクでございますね。
なんて導入文から始まるのですが、携帯やスマホの発展、GPSの高精度化、インフラの整備などなど・・・
そしてソフト面では、開発プラットフォームのオープン化。
まさに電光石火のごとく技術開発は未来に突き進み、その恩恵をいただくためには、かなり勉強をしいられるわけですね。
不肖小生は、スマホを持つようになってからGPSのログを取るようになりました。
ルートや距離、標高、時間・・・なにより自分が歩いた軌跡を分析するのには、とても便利な記録となります。

いろいろネットを見回していて、格安のGPSロガーを見つけました。
なんと¥3980(税込)なんです!
そしてその精度は?
ネットでレビュー等を調べるとGARMINと遜色ないとのこと。
いやいやGARMIN以上と書かれている記事も見受けます。
ログ取りだけであれば、その精度とこの価格で「充分なんじゃな~い?」ということで購入決定でした。

関係ないけれど、ネットでGPSロガーとググっていると「浮気調査」なるワードが目につきます。
え゛?、ロガーを相方のバッグなり自動車などに忍び込ませ、足取り追跡をするんですって?
スゴイですねえ。いやはやハイテクは、節操感も変遷させていくんですね。
ま、浮気するほうが悪いんですけど

◎G-PORTER(GP102+)
CANMORE社(台湾製)
AMAZONで¥4876-(税込)
秋月電子通商で¥3980-(税込)
バッテリーパックを内蔵
ロギングポイント数:300000
対応OS:windows Vista/7/8/10
(32/64bit)

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不肖小生スマホでは、「Geographica」というアプリを利用しています。
これは皆さんも御存知だと思いますが、とても優秀なアプリですね。
2.5万図が読め、現在位置がわかり、コースガイドができ、ログが取れ・・・
もうイタレリツクセリのアプリです。
導入のきっかけは、小生の老眼です
というのも・・・
どんな山でも必ず2.5万図を使っていたのですが、もう細かくて読めない!という状況になってしまいました。
今でも必ず2.5万図は携行しているのですが、簡単に拡大してチェックできるスマホには感動モノです。
GPS02

スマホアプリ「Geographica」

しかしアプリは素晴らしいのですが、やはりスマホのGPSに不満が出てきました。
いやいやスマホのGPSというか、DocomoのGPSに問題があります。
Docomo機では、GPSチップ+A-GPS(アシスタントGPSデータ)で測位しているのですが、NTTの電波がないところではA-GPSが受信できず、アプリ立ち上げ時などでGPSを測位できないのです。
測位できているまま山に入れば問題ない場合が多いのですが、テン場や小屋などで一度電源を落とすとGPS迷子となりやすいのです。
解決策はDocomoのサーバを使わないようにスマホをroot化する必要があるらしいのですが、そんなもん小生にはできません
Garminを買えば済む話なのですが、そこまでコストをかける価値は感じていませんし・・・
そこでログとり専用機が欲しい!ということになったのです。

この激安GPSロガーの「G-PORTER」は、AMAZONで¥4876-・・・
なのですが、秋葉原の「秋月電子通商」に行けば¥3980-で買えるとの由。
早々、会社帰りに立ち寄って買って帰りました。

いわば電子部品屋さんの秋月電子通商

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セット内容は・・・
本体、USBケーブル(A⇔ミニB)約70cm、超簡単なマニュアル(日本語)
付属ソフトCD-ROM、ネックストラップ
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値段が値段なんで、見た目に対していいも悪いも言いませんが、なにやら一所懸命に売られてるな感があります
細かい機能や操作の紹介は省きますがログを取るだけではなく、ルートをインポートすればガイド表記もできます。
詳しく知りたい方は、秋月社さんの取説(pdf)を御覧くださいませ。

主な機能画面はコチラになります。
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① 移動距離/平均速度/運動時間の表記画面です
② 現在の速度/平均速度/最大速度の表記画面
③ 1kmあたりの移動時間を表記する画面です。下の段は平均と最小時間になります。

そして、こちらが自位置表示の画面。
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ログを取ると軌跡が引かれていきます。
しかし・・・地図が表示できるわけではないので「あ、歩いてるな」くらいしか使えないと思います。
あらかじめルートをインポートしておけば、ここにルートラインが表示され、それをなぞるように歩けばルートガイドとして使えます。
しかし不肖小生は、これらの表示機能は使っていません
やっぱり細かい字になりますもので・・・ あ、バックライト機能もついてました。

パッケージには、付属PCソフトの入っているCD-ROMが同梱されています。
ログをPCへ読み込み、表示、解析、書き出しをする「CANWAY」と
GPSデータ(gpx、kmlなど)をロガー本体へインポートする「CanwayPlanner」です。
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しかしロガーをPCへUSB接続してデバイス認識させ、開いたフォルダーからGPSデータを取り出すことができます。
ロガーに記録されるファイル拡張子は「.fit」で、ガーミンにも使われているデータだそうです。
そのfitデータをカシミール3Dで使えば、いかようにもいじれるので不肖小生は、この付属ソフトをあまり使っていません
しかしロガー本体の詳細を設定するにはこのソフトが必要になるので、インストールしておかなくてはならないですね。
すこし、そのCANWAYをご紹介しておきましょう。


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デスクトップに表示されたアイコンです

GPSデータを読み取ると要約と軌跡が表示されます。
地図はgoogle mapを流用しています。
残念ながら国土地理院などに変えることはできなそうです。
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データを距離、時間、速度、標高などを軸にしてグラフ表記ができます。
不肖小生は、これらのデータ解析をうまく利用するすべを知りません。
ちょこっと見て「あ、こんなものかな」的な感じで眺めています
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このソフト、総じて機能&操作がシンプルです。
それは良いことでもあるんですが、故に限定的にしか使えないところが不便であります。
先述させてもらいましたが「カシミール3D」を使えば、ほとんど立ち上げることのないソフトとなってしまいます。

さてさて肝心なGPS精度です。
精度を比較するために、スマホとG-PORTERを同時に起動させて浅間嶺を歩いてみました。
今回のルート上に狭まった谷あいがなかったので、悪条件下での比較はできていませんが・・・
赤の軌跡が「G-PORTER」、緑の軌跡が「GalaxyS6」です。

G-PORTERが軌道に沿っているのに比べ
Galaxyは逸脱したポイントが目立つ

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空が開けている所では双方良好だが
G-PORTERは細かくトレースを描いている

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やはり木がかぶったりトラバるようなところは
Galaxyの逸脱が目立つ

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G-PORTERは想像以上の精度でログってくれました。
使用していて気になる「バッテリーの持ち」ですが、日帰り山行きで50~60%くらいの消費でした。
山泊縦走の場合は、モバイルバッテリーが必携ですね。
あと、どのロガーでもそうですが標高データの精度にバラつきがでます。
「カシミール3D」などで標高値を書き換える必要があることは変わらないと思います。

これらのように¥3980の激安GPSロガーは、充分満足な性能を発揮してくれました。
一番の問題点は、記録してきたログをどのように解析して今後の山歩きに活かしていくか・・・
そうです、不肖小生の脆弱な頭脳が問題なのです