2016年4月16日に歩いた記録です
160416官ノ倉山01

こんにちわ、亀足隊長です。
バリバリ元気なころに漏れていた、いまだ歩いていないトレール探しは続きます。
不肖小生には初めてのエリア「比企山塊」。
その中でも、スーパー低山として人気の高い「官ノ倉山」をターゲットにしました。
里のウォーキングをルートに加えて登られるこの山に、金勝山をトッピング。
もちろん歩き終わったあとには、美味しい般若湯が待っています
最近、山よりも居酒屋で登るところを決めている感が・・・
◎歩いたルート
160416官ノ倉山02

◎亀足コースタイム(あくまでも小生のペースなので、一般タイムとは異なります)
東武竹沢駅<30分>金勝山<25分>南登山口<15分>吉田家住宅<15分>三光神社<25分>官ノ倉峠<10分> 官ノ倉山<10分>石尊山 <55分>八幡神社 <20分>東武小川町駅
Total=3H25M
◎距離11.3km 累計標高差(+)548m、(-)576m

標高334mの官ノ倉山は、東武線小川町駅の西に位置する低山、というより里山の感が強い山だ。
と云っても標高のわりに展望が利く人気の山なのである。
かつて修験の山であった官ノ倉山は、山頂に神を祀る「神の蔵」があり、これが「かんのくら」となったという。
小川町を眼下に睥睨するこの場所は、里の人からは信仰の眼差しで仰がれたのであろう。
この官ノ倉山に登る前に、金勝山(標高264m)の一座を加えようと東武線は竹沢駅に降り立った。
この金勝山は、ちょうど東武東上線とJR八高線に挟まれたところに位置している。
明るい農村風景を眺めながら、東上線の線路伝いに歩き出す。
ホンワカとした原風景の里・・・
比企ならではの姿なのであろうか。
160416官ノ倉山03

ほどなく歩くと、車道から登山道が分かれている。
金勝山の「東登山口」である。
躑躅も咲くこの道は登山道というより、里の「やまみち」といった感じ。
クヌギや楢など武蔵野の林が残っている。
今はもうない不肖小生の育った小平の雑木林と良く似ている。
160416官ノ倉山04

逍遥漫歩していると、すぐに金勝山にたどり着いた。
今日のお日様は、とても柔らかく感じるのは気のせいだろうか。
160416官ノ倉山05

山頂の隣に「県立小川げんきプラザ」がある。
ちょいとサイエンスチックな建物が目に入ると、それはプラネタリウム。
ほかに宿泊施設や研修室、キャンプ場やバンガローなどがある。
県民の自然体験を目的に作られたというこの施設は、なかなかの規模を持っていて驚かされる。
そして秀逸なのが、ここからの展望。
これから歩く「官の倉山」「石尊山」の後ろに比企山塊が見渡せる。
標高240mそこそこで、思いのほかの好展望なのだ。
160416官ノ倉山06

ここから一回山を降りて、比企の里をウォーキングして官ノ倉山に向かう。
線路を渡ると、また明るい農村風景が広がる。
畑に囲まれた明るく広い車道。
人も目にしなければ車も通らない。
ところどころに咲く、桜の花の色がホコッとさせてくれる。
160416官ノ倉山07

のんびりウォーキングモードとなった不肖小生は、埼玉県内で最古の民家と云われる「吉田家住宅」に立ち寄ってみることにした。
この古民家は1721年に建築された、国の重要文化財だそうだ。
江戸時代ってことですな。
おそらく豪農の民家なのであろう。
しかしその佇まいは、どこかお行儀がよく、品も感じられる。
朝の8時半をまわったところ。まだ開館前ではあるが、縁側に座らせてもらって一本とる。
すると内側からガラッと雨戸が開けられた。
オープン準備なのだろうか、初老の男性が現れる。
まるで、この家の主人のような雰囲気。
「おはようございます。」
ここでお茶と漬物が出てきたら・・・
生活するホントの田舎民家に立ち寄った気分にさせられる。
160416官ノ倉山08

のんびりウォーキングモードは続き、比企の里道、採石場の脇の道、丘陵近くの集落の道をプラプラと歩く。
三光神社の脇を通っていくと小さな天王沼が現れる。
ここからは登山道、外秩父七峰縦走ハイキング大会のコースとなっている。
この大会、比企三山を含む馬蹄型の42kmを縦走するもので、毎年5000人以上の人が参加するという。
「自分の脚力が判断できる」ということを目的にしているそうだが、コースタイム12時間以上となるのでスゴイ。
しかしこの手のものは、正直関心がないのだ。
天王沼からは小さな沢沿いにトレイルがついている。
植林帯の中を辿っていくと道も九十九折となり、なかなかの急登が待ち受けている。
160416官ノ倉山09

しかしこの急登、ちょこっと登っただけで終わる。
登りついたところが官ノ倉峠。植林の中の小さな鞍部である。
道を左手に取ると、またもや急登。
岩混じりのトレイルを見上げると、木々の間が明るく見える。
汗もかかず、10分ほどでこの急登も終了。
官ノ倉山のテッペンである。
ここからは比企山塊の盟主「堂平山」「大霧山」 「笠山」 が望める。
いつもは奥多摩側から見下ろし、山座同定にも時間のかかるこれらの山も、こちら側から見るとなかなかドッシリとして頼もしい。
比企三山と云われる由縁が良くわかる。
160416官ノ倉山10

山頂から東側に降り、ほんの少しを登り返すと石尊山に着く。
いやいや、こちらの展望も素晴らしい。
関東平野から立ち上がる奥武蔵の山々。そして遠くは赤城・榛名などが望める。
一本とるにはコチラがいいかもしれない。
それにしても、明るい山域だなぁ。
160416官ノ倉山11

さっき登った金勝山も近い

160416官ノ倉山12

石尊山からは、ちょっとした岩場の急降下。
一応鎖のがついていて、 七峰縦走の時は大渋滞になるという。
さもあらん、なんてったって5000人だぞ
やはりここの急降下もあっという間で沢沿いの道となり、山裾の道を下っていく。
またもや、のんびりウォーキングモードにシフトチェンジ。
笠原の集落では桜や菜の花、様々な色合いが不肖小生を楽しませてくれる。
160416官ノ倉山13

160416官ノ倉山14

ほどなく行くと、道は市街路となる。
住宅街をルートファイティングしていき、次の目標は八幡神社。
八幡神社は小川町の鎮守様なのだそうだ。
3代将軍徳川家光から歴代にわたって庇護されたという。
たどり着いてみると、開けた広い境内の真ん中に社殿が建っている。
今日はここで、二礼二拍手一礼を・・・
160416官ノ倉山15

---------------
今回は、なかなか楽しい里山歩き&ウォーキングができました。
初めての比企、小川町も堪能できました。
やはり古い歴史のある街なので、挨拶を交わした地元の人たちも、なにやら品があるようにも感じます。
そして常に明るいイメージのトレイルは、とてもホンワカと感じることができました。
たまには、こんな山行きもいいものですね

さてさて、東武小川町駅に着く前に計画的な寄り道です。
この小川町は、食べ物も旨い街です。
有名な女郎うなぎor忠七めし!とも思ったのですが大人の事情で天丼にすることにしました。

◎「一力食堂」東武小川町駅から徒歩5分
葱ぬた

160416官ノ倉山16

小川町の地酒「帝松」 おいしいぞ

160416官ノ倉山17

そして今日の〆は「天丼」¥700-

160416官ノ倉山18

ここの天丼はメチャ大好きです。
美味しい街の美味しい一力食堂。
何を頼んでも、きっと美味しいと思う・・・
またこの店で呑むために、ルートを計画しなくっちゃ