2016年5月21日に登った記録です
MIniYamatougei

岩茸石山から望む棒ノ折と黒山

160521棒ノ折山01b

こんにちわ、亀足隊長です。
不肖小生、何かここのところ尾根歩きにハマっているようです
何処を歩こうかと地図を眺めているとき、何気に尾根のルートばかりを辿っている自分に気が付いたのです。
確かに初夏の丹波天平を視野に入れてのリハトレではあるのですが、やはり周りの地形を見ながら歩ける尾根はいいものですね。
今回は東京・埼玉の県界にある棒ノ折山から高水三山の岩茸石山、惣岳山へとつながる尾根を辿ることにしました。
棒ノ折山への取付きは、JR川井駅からバスで清東橋へ入れば飯能側からよりも楽チンです。

実はこのルート、18年ほど前の夏に痛い目にあっているんです
夏の炎天下の中に歩いたので「大バテ」・・・
当時は「熱中症」という云い方はしなかったので、そう思ったのですね。
しかし今よく考えてみると、まさに「熱中症」の状態でした。
岩茸石山のテッペンで、周囲の目もはばからずモロ肌脱いでひっくり返ってました
フラフラしながら下山し、当時は潤沢だった惣岳山直下の水場で水をガブ飲み。
何リットル飲んだのだろうか、その後はシャッキリした記憶があります。
不肖小生それ以来、夏の奥多摩には足を踏み入れないようにしているのです。


◎歩いたルート
160521棒ノ折山MAP


◎亀足コースタイム(休憩は含んでいません)
あくまでも小生の足弱+撮影ペースなので、一般タイムとは異なります。
清東橋<10分>奥茶屋<95分>棒ノ折山<10分>権次入峠<20分>黒山<85分>名坂峠<10分>岩茸石山<35分>惣岳山<60分>JR御岳駅
Total=5H25M
◎距離11.0km 累計標高差(+)1142m、(-)1279m

「棒ノ折山」(ぼうのおれやま)969mは、様々な名前で呼ばれる山だ。
「棒ノ折」「棒ノ峰」「棒ノ嶺」などなど・・・
山麗のそれぞれの方面から呼び方が違っているようだ。
ここでは、不肖小生が東京人であるし、東京側からアプローチするので、武蔵通史による「棒ノ折山」説をとることにする。

JR川井駅から清東橋行のバスに乗る。
なかなか清東橋まで入るバスの便がなかったが、今は川井駅7:29発があるので助かる。
トイレがある清東橋バス停から車道を歩く。
天場で大宴会の思い出が残る奥茶屋から、大丹波川を渡って沢を登り始める。
ワサビ田の脇を歩きながら上流へと詰めていく。きれいに手入れの行き届いたワサビ田である。
???以前はこんなに沢伝いを歩いたっけかな。
「山の神」と出会うとトレイルは沢を離れ、木階段が多くなる。
傾斜を増してつづら折れとなった頃、ここも手入れの行き届いた植林帯だな・・・と思った矢先に8人ほどの林業の方々と出会う。
中には若い人も見受けられ、よきかな・よきかな。
WoodJob!「神去なあなあ日常」の効果があったのだろうか。

つづらを繰り返し尾根に乗ると、いくぶん傾斜も緩む。
相変わらず続く植林帯を詰めていく。
再びトレイルは爪先上がりとなり、つづらを繰り返す。
汗と一緒にずっと付き合ってきた植林帯が切れると、テッペンはすぐそこだ。

棒ノ折山の山頂は、東屋の建つ広いスペースの展望台である。
奥武蔵の山塊を見渡せる絶景が待っている。
思わずカメラにタイマーをセット。
展望というより、天空に浮かぶ亀足隊長となってしまった
160521棒ノ折山02

大持・武甲から大きな武川岳、そして伊豆ヶ岳もバッチり。
160521棒ノ折山03

谷川、武尊などが見えるはずだが、この季節にしては上出来。
160521棒ノ折山04

展望の山頂を後にし、足を御岳駅に至る縦走路へと向ける。
この尾根筋は闊葉樹の若葉が多く、まるで亜熱帯のような夏季とは大違い。
気持ちのいい新緑と共にトレイルを伸ばすことができる。
緑のトンネルを急降すると、棒ノ折山の肩ともいえる権次入峠が見えてくる。
峠というよりドッケなのである。
ここは木々の間から北方の展望が得られ、足元には名栗湖が佇んでいる。

権次入峠(ゴンジリトウゲ)が見えてくる

160521棒ノ折山05

変わらず気持ちの良い闊葉樹の尾根をぐっと降りていき、80mほど登り返すと黒山に到着する。
このトレイルは、御岳まで続く関東ふれあいの道。
さすがに整備は整っている。
黒山の山頂は、闊葉樹に囲まれたお椀の上といった感じ。
展望は得られない。
山容が堂々としている割に、地味なテッペンではある。
160521棒ノ折山06

嬉しいことに緑のトンネル尾根はまだ続く。
しかし、この尾根から派生している支尾根も多いので、小さなピークのアップダウンは否めない。
なるほど、これじゃ夏季では大バテ間違いなしだな。
160521棒ノ折山07

尚もアップダウンを繰り返し南下を続ける。
途中、大岳・鋸尾根の展望処があり、目を和ませてくれるものの、長~い感は増してくる。
静かな名坂峠にたどり着くと、やっとここまで来たという感じ。
頭上の岩茸石山では、ハイカーたちの笑い声で賑わっている。
160521棒ノ折山08

いつもの明るい岩茸石山で大休止。
振り返ると棒ノ折山から歩いてきた尾根が見渡せる。
低山といえども、明るい尾根歩きは気分の良いものなのである。
さあ、いつものように惣岳山を越えて御岳で下山呑食といきませう

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ここのところ股関節の調子もナカナカよろしいようで、今回の山行きでもペースが落ちることはありませんでした。
低山も、いつもこういった好天の中を歩ければ気持ちのよいものです。
また尾根歩きは、周囲の地形を感じながら歩けるので不肖小生の大好きなところです。
ゆえに地形図を眺めるのも楽しいわけなのです。

さあ今回の下山呑食も、お決まりの御岳駅前の「東峯園」にINなのです。
もう完全に、下山後に呑める店によってルートを計画していますね

◎中華料理「東峯園
160521棒ノ折山09

冬以来、ひさびさにお邪魔します。
あれ?いつもの奥さん(パートさん?)がいないじゃない。
ちょいと寂しい。
まずは、いつものレモンサワーを発注
なぜかこの店が好きで、玉川屋の蕎麦が縁遠くなっちゃう
もろきゅう¥300- 安いっ

160521棒ノ折山10

今日の〆は、奥多摩でここのところハズシっぱなしの「カツ丼」にTryしてみます。
カツ丼¥800-

160521棒ノ折山11

しかし・・・
カツの上に玉子丼を乗せた感じで登場です。残念・・・
食べて味は美味しいのですが、不肖小生の欲しいカツ丼ではありません。
不肖小生の求めるカツ丼とは、山とは関係ありませんけど西荻窪の「坂本屋」なのです。
ここのカツ丼はイメージ通り・理想通りなのですが・・・
ここまで求めないまでも、下山後ガッツリの旨いカツ丼は、奥多摩にないでしょかね💧