2015年5月23日に登った記録です。
MIniYamatougei
150523高水三山05

惣岳山山頂の青渭神社


里山の長い距離を踏破できた亀足隊長は、次のステップである「奥多摩入門ルート」を試し歩きすることにしました。
この山は、2000年に6歳の娘と歩いていらいになります。その時は、娘も不肖小生も「歩きたりな~い」と思ったものです。
さあて、リハビリトレイルでどのくらい歩けるでしょうか。


◎歩いたルート
150523高水三山ルート

◎亀足コースタイム(あくまでも小生のペースなので、一般タイムとは異なります)
JR軍畑駅 ---(30分)-- 登山道入口 ---(45分)-- 六合目 ---(40分)--
高水山 ---(35分)--- 岩石茸山 ---(40分)--- 惣岳山 ---(80分)--- 
JR御岳駅
Total=4H30M

◎距離9.2km 累計標高差(+)915m、(-)916m

軍畑の駅を降りたって左手の線路沿いの道を行くと、成木方面に向かう車道に出る。
ここから、しばしアスファルト歩きである。
慶徳寺の脇を抜けてしばしいくと、そこに登山口。砂防ダムを高巻くように道は続いている。
さあ、お気軽初心者ルートではあるが、ちゃんと歩けるのだろうか。

そうそう高水三山は、ツキノワグマの生息域。
あまり知られていないが目撃情報も多く、常福院近辺で襲撃を受けたこともあるという。
早速、熊鈴を腰に付けて歩くことにする。チリ~ん・チリ~ん!

沢筋から左手へ入り尾根を目指すようになると、そこは急登のつづら折れ。
股関節を守るように慎重に足を進めるのだ。ここがこのルートで、一番ツライ登りなのではないだろか。
きつくなると一歩のピッチは27cm;;

ひと汗かいて尾根に乗ると、六合目の標柱がある。
ん?どこが一合目で、どこが五合目だったんだ?
しかしここまで、ずいぶんと時間がかかったな。
六合目は、尾根の肩といった感じで明るいところ。一本とることにする。

六合目からの尾根歩き
150523高水三山01


尾根に乗ると、傾斜もなだらかとなる。
右から上がってくる尾根と出合うところが高水山常福院。
巻く道もあるが今日は階段を登って山門をくぐる。
足がもちますようにと祈願して、すぐ裏手の高水山に到着。
まずは高水一山getン。

展望に乏しい高水山
150523高水三山02


西の尾根を降り、なだらかにたどっていくと30分ほどで岩石茸山に到着する。
なんというか・・・ あまり特徴のない植林の尾根道。
だらだらと歩き、山頂を巻く道を分けて、ひと登りで展望のピークに飛び出す。
長沢背稜から落ちてきた棒ノ折への尾根筋。真名井沢から突き上げる川苔山。
バリルートの真名井北稜がバッチリみえるではないか。早くあそこを歩きたい♥

うむうむ、痛くない。痺れてない。足の調子はなかなかイイぞ。
順調に高水二山getン。

棒ノ折方面の展望。こっちから見る川苔はデッカイな。
150523高水三山03

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南西の尾根を100mほど標高を落とし、トラバース道を過ぎると岩混じりのトレイルとなる。
そして急登が出現。
さすがに足が痺れてきているところに岩場の登高。
ストックをザックの背中に「忍者差し」にして取り付く。足にショッパイかな?
と思いきや、快調に脚が上がるのだ。
股関節の病気発症後も、実はクライミングはやっていた。
垂直方向には、意外と股関節への負担が楽なのであった。(なんの医学的根拠なし)
アプローチと重荷が無理なのでやめてしまったが・・・
ゆえに、亀足隊長的に岩場の急登は性(身体)にあっているみたい。

えっちらと登りをこなすと、神社の裏手から惣岳山に到着。
広い山頂の境内では、団体3パーティーほどがお食事中。なかなか賑やか。
この神社は青渭神社。なんと大国主命がご祭神なのである。
この高水三山は展望アリ、岩場アリ、古刹アリで、首都圏からも近く、駅から直接アプローチできて登山道の整備も行き届いている。
やはり初心者にも大人気の山なのである。

そして亀足隊長は・・・ 無事にに高水三山getン♥
150523高水三山06


さ、あとは御岳駅に降るだけ。
・・・といっても、実際はココからが正念場なのである。
もちろん股関節には降りが一番負担がかかる。
段差も慎重にストックに体重をかけ、ショックを和らげていくのである。

南に伸びる尾根筋をえっちらほいを降っていく。
同行の亀足天皇(女房殿)はフィットネスモードに切り替わったらしく、グングン飛ばしていく。
御岳の駅までは、標高差約500m。意外とあるのだ。
ちょっとまってよ~。

標高を400mほどまで落とし二本目の送電鉄塔をくぐる頃。
ついにきた。
左足の痺れが大きくなり、股関節のイタミも・・・
まずい。思いっきりペースを落とす。というか落ちる。
頼みの亀足天皇といえば、「先行っていいよ」と先行させて遥か彼方。
のこり標高差150mの急降下をゾンビのような足取りで下山口にたどり着いた。
待っていてくれた亀足天皇
「大丈夫?つらそうだよ?」
不肖小生
「と、とりあえず、あそこでビールを・・・」
下山口の真ん前にある老舗の蕎麦屋「玉川屋」に飛び込んだ。
まるで避難小屋だね。

元祖手打ちそば「玉川屋」
テッペンでの酒もいいけど、やはり下山酒は欠かせません。
この店は父親の取引先であったため、幼少の頃からお土産の年越し蕎麦が我が家の定番でした。
味といえば・・・ ここは超有名店。不肖小生が書かなくてもお分かりいただけるでしょう。
150523高水三山08


御岳駅からの電車の中。最寄駅から自宅までの道程。もう立っているのもやっとの状態でした。
歩き通せたことは嬉しかったものの、かなり行く末が心配になりました。
「こんなルートも歩けなくなったんか・・・」
しかし、目指すは「3000m稜線の天泊縦走への復活」です。
次回はもう少し負荷が少ないルートに戻してやり直しです。
目先の目標が「リベンジ高水三山!」とあいなりました。トホホ・・・

帰宅して数日後に、ちょうど主治医先生の定期診療がありました。
「股関節キズつけちゃったかな?」と思っていたのですが
先生「なんともなってないよ」
お?意外と負荷かかってもいけるじゃん。
要は、慣れと鍛錬の問題よ!(医学的に何の根拠もありません)
とはいえ、慎重に慎重に